
平成30年度診療報酬改定により、一般病棟入院基本料が再編され、急性期一般入院基本料に統合されました。
設定点数は、基本部分と実績部分で構成され、重症度、医療・看護必要度の該当患者割合によって、実績部分の点数に差がつけられます。
また同時に、基準となる該当患者割合も引き上げられ、Hファイルやその他DPCデータを活用して、自院の医療・看護必要度の実態を把握し、対策を講じることの重要性が高まっていると言えます。
重症割合を高めるためのアプローチは、病床稼働についての経営方針と整合性を保ちつつ、①基準に該当する延べ患者数(分子)を増やす方法と、②基準に該当しない延べ患者数(分母)を減らす方法があります。
本分析サービスは、各病院様で作成されているHファイルやその他DPCデータを活用し、重症割合向上の手掛かりをご提供することを目的としています。
※ここでは、重症度、医療・看護必要度の各基準に該当した患者日の割合を
「重症割合」と呼んでいます。
改善事例①
同一DPC(疾患)において、病棟間で重症割合に差異があることが判明し、全病棟で評価基準の統一およびパスの変更を行い、重症割合増加を実現させた。
改善事例②
医療・看護必要度Ⅱ(実績データでの評価)の対策に向けて、Hファイルでは「評価あり」だが、EFファイルには実績入力がない症例・評価項目の洗い出しを実施。全医師に実施入力を徹底することで、Hファイル入力値とEFファイル実績値の差を縮小させた。結果、医療・看護必要度Ⅱの重症割合増加を実現した。
改善事例③
DPCごとに、重症割合の日別推移を可視化し、重症割合が基準値(当時は25%)を下回る在院日数を把握し、重症割合が下がるタイミングに合わせて、積極的に転棟・退院調整を行った。結果、重症割合の増加だけでなく、診療単価の向上にも繋がった。
◎DPCデータ(様式1ファイル、様式4ファイル、EFファイル、Dファイル、Hファイル)
Dファイルを作成されていない病院様の場合は、様式1ファイルとEFファイルを使って、弊社が自動的にDPCコードを付与いたします。DPC請求を行っていない病院様も、お気軽にお問い合わせください。
必要データ:様式1・Hファイル・EFファイル
看護必要度Ⅱの集計(3か月分)を代行し、一般病棟全体、病棟ごとの集計結果をご提示します。また課題についての分析もオプションとしてお受けすることが可能です。
※PDFファイルをご利用になるには、Acrobat Readerが必要です。
Acrobat Readerは、アドビシステム社から無料で提供されています。
当研究所は、品質および個人情報保護のマネジメントシステムを制定し、製品・サービスの品質と顧客満足の向上、個人情報保護の確実な履行に努めています。
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対象部門:全部門
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